公共管理論T
2007年3月28日
学 期: 夏
曜日・時限: 火曜・2限
単 位: 2
科目概要:
公共政策の形成、実施、評価は、主として行政機関による組織的活動である。組織活動を効果的に実施するためには、多数の要素から構成されている組織活動の適切な「管理」が不可欠である。
この授業では、このような公共政策に関する管理を「公共管理」と捉え、まずその基本的な考え方について述べるとともに、計画−実施−評価というマネジメント・サイクル、公共管理における基本的資源(財政的資源、人的資源、情報、ルール)とその確保、効率的利用に関する基本的論点について検討する。次いで、わが国の行政組織および公務員制度に焦点を当てつつ、組織管理、人事管理について考察する。公共管理のもう一つの重要な要素である財務管理については、公共管理論Uで論じられる。
今年度は、授業の80%を講義形式で行い、終わりの3回程度を、課題についての討論とする予定である。なお、講義内容は、学生諸君の問題関心および理解度に応じて、適宜変更する。
公共管理論の基本的な理論枠組はかなり抽象的であり、それを理解するためには、具体的な事例の検討分析が必要である。受講に当たっては、受動的に聴講するだけではなく、カレントな社会に関心をもち、その中から素材を見出し、自ら分析を試みることが望ましい。
授業の予告、資料等については、このHPに掲示する。
前提履修科目: とくになし
成績評価: 筆記試験を主とし、授業中の発表およびレポート(任意)の評価を加味して総合的に評価する。
テキスト・参考文献:
Simon, Thompson & Smithburg, Public Administration, Transaction Publishers, 2000 の一部を基本的テキストとして用いる。は冒頭部分については、コピーを配付する予定。(このテキストは、定評のある基本文献なので、各自入手しておくことが望ましい。)
その他の分権については、授業中に指示する。
授業日程:
学期当初の予定である。授業の進行状況に応じて変更する。
1 |
4月 |
17日 |
ガイダンス──管理とは何か? |
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2 |
4月 |
24日 |
国家・政府・行政活動 |
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3 |
5月 |
1日 |
行政とは何か?──行政組織の誕生 |
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4 |
5月 |
8日 |
人間行動と組織──組織の構成要素 |
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5 |
5月 |
15日 |
組織における決定と情報管理 |
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6 |
5月 |
22日 |
組織における集権と分権 |
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7 |
5月 |
29日 |
計画と管理 |
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8 |
6月 |
5日 |
人事管理──命令と服従 |
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9 |
6月 |
12日 |
環境適応とリーダーシップ |
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10 |
6月 |
19日 |
調整と交渉──合意形成の方法 |
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11 |
6月 |
26日 |
応用問題と実習@ |
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12 |
7月 |
3日 |
応用問題と実習A |
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13 |
7月 |
10日 |
応用問題と実習B・総括 |
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14 | 7月 |
17日 |
テスト |